Pythonとの出会い
Adobe系のアプリがそれなりに使えるようになり、カメラの扱いにも慣れてきた頃のことです。
商品撮影、画像処理、販売ページの作成。
最初は楽しくて仕方なかった仕事も、少しずつ見え方が変わっていきました。
ある日、ふと思いました。
毎日、同じ作業の繰り返しではないか。
商品は毎回違います。
撮影するものも、販売ページに載せる内容も変わります。
作業の流れは、かなり似ていました。
写真を用意する。
画像を整える。
必要な情報を入力する。
決まった場所をクリックする。
同じ作業を何度も繰り返していました。
楽をするための工夫
同じ作業を続けていると、もっと楽にできないかと考えるようになりました。
手を抜きたいという意味ではありません。
必要な結果を出しながら、自分の作業時間を減らしたいという気持ちです。
ミスが起きやすい単純作業は、人が毎回やるより、パソコンに任せたほうがいいのではないかと思いました。
そこから、自動化の方法を探すようになりました。
- 作業量
- 同じ流れが多かった
- 負担
- 単純作業に時間がかかった
- 目的
- 自分が楽をしたい
- 方針
- 結果は落とさない
Python
その頃に出会ったのがPythonでした。
今ではPython関連の参考書はかなり多いです。
当時は、今ほど選択肢がありませんでした。
AIに聞けば答えが返ってくる時代でもありません。
分からないことは、自分で調べる必要がありました。
本を読む。
検索する。
出てきたコードを試す。
エラーが出る。
また調べる。
かなり地味な作業でした。
それでも、パソコンに指示を出して動かせる感覚は面白かったです。
PyAutoGUI
一番感動したのが、PyAutoGUIでした。
パソコン操作を自動化できるライブラリです。
指定した位置をクリックできます。
文字の入力もできます。
マウス操作とキーボード操作を、Pythonから指示できます。
初めて知ったときは、かなり驚きました。
自分が手でやっていた操作を、パソコンにやらせることができる。
これを使えば、かなり楽になると思いました。
- クリック
- 指定位置を操作
- 入力
- 文字を自動で入力
- 操作
- マウスとキーボードを制御
- 用途
- 定型作業の自動化
作業のルール化
自動化するためには、作業をルール化する必要がありました。
人間の感覚でやっていることは、そのままではパソコンに伝えられません。
どの順番で作業するのか。
どの場所をクリックするのか。
どんな文字を入力するのか。
どこで確認するのか。
曖昧だった部分を、ひとつずつ整理していきました。
商品撮影と画像処理は、ルール化が難しかったです。
光の当たり方、商品の形、写真の見せ方は毎回変わります。
そこは自分でやるしかありませんでした。
自動化の対象にしたのは、画像作成後の作業です。
決まった操作が多く、パソコンに任せやすい部分でした。
失敗の連続
自動化の作業は、試行錯誤の連続でした。
何百回と失敗したと思います。
処理の途中で止まる。
想定していない画面が出る。
少し直して、また試す。
また失敗する。
地道な作業でした。
自分で作ったものが思った通りに動いたときは、本当に嬉しかったです。
単純作業を自分の代わりに進めてくれる感覚は、かなり気持ち良かったです。
誰にも言わない自動化
自動化によって、自分はかなり楽になりました。
誰にも言いませんでした。
結果がちゃんと出ていれば問題ないと思っていました。
作業にかかる時間は短くなります。
ミスも減ります。
自分の負担も軽くなります。
表向きには、いつも通り仕事をしているだけです。
裏では、パソコンがかなり助けてくれていました。
自分が楽をするために作った自動化でした。結果が出ていればOKという考えでした。
自動化後の変化
自動化するまでは楽しかったです。
どうすれば動くのかを考える時間がありました。
分からないことを調べる面白さもありました。
自動化が形になったあと、少し違う感覚が出てきました。
同じ作業をしている感じが、前より強くなってしまいました。
自分がやる部分が減った分、仕事の単調さが目立つようになったのだと思います。
楽にはなりました。仕事への熱量は少しずつ下がっていきました。
2020年ごろ
無駄な外出は控えるような世間の流れがありました。
私もリモートでの作業が許可されました。
商品撮影は会社に行って、一日中行います。
翌日以降、作業は自宅でできるようにしました。
働き方は変わりました。
自宅で作業できる時間が増えたことは助かりました。
売り上げは、あまり減少しませんでした。
なぜかボーナスが激減しました。
そこで、私のやる気はぷっつりと切れてしまいました。
転職活動
自分なりに工夫して、仕事を効率化しました。
必要な成果も出していたつもりでした。
評価や収入に反映されない現実を見て、気持ちが離れていきました。
このまま続けるのは違うと思いました。
今度は、家にいながら転職活動をすることにしました。
以前の転職活動とは違います。
Web制作、商品撮影、Adobe系アプリ、Pythonによる自動化。
自分の中に、話せる経験が増えていました。
仕事を楽にするために始めたPythonが、次の働き方を考えるきっかけになっていきました。