大学卒業と就職活動
大学生活では、かなり真面目に勉強しました。
卒業に必要な科目の単位を取り、無事に卒業することができました。
高校、大学と勉強を続けてきたことで、中学生の頃に感じていた後悔は少しずつ薄れていきました。
次に待っていたのは、就職活動です。
早めに動き始めました。かなり苦戦しました。
時期はリーマンショック後でした。企業が新卒採用を制限していた頃です。
「あと2年くらい早く生まれていればな」と思うことが何度もありました。
笑い話のように書いていますが、当時はかなり切実でした。
就職活動
早めに取り組んでいたので、色々な企業に申し込みました。
書類を出して、面接を受けて、結果を待つ。その繰り返しです。
面接では、同じような質問をされることが多かったです。
- 学生時代
- 大学生活で何を一番頑張ったか
- 志望理由
- なぜこの会社を選んだのか
- 入社後
- この会社で何がしたいのか
- 自己理解
- 自分の強みや弱みをどう考えているか
面接は、場数だと思いました。
最初は緊張します。何を話せばいいのか分からなくなります。言葉が詰まることもあります。
何回か経験すると、聞かれる内容や空気感に慣れてきます。
これから面接を受ける人には、いきなり本命の企業を受けることはおすすめしません。
本命の前に、何回か面接を経験しておくほうが良いと思います。
最後のほうは、面接に対してあまり緊張しなくなっていました。
営業職
運良く、営業の会社に就職することができました。
入社してみないと分からないことは多いです。
1年目は定時に帰れていました。
2年目から、仕事量が一気に増えました。
朝は6時30分には会社の椅子に座っていました。
帰りは23時頃です。
かなり厳しい働き方でした。
超絶ブラックと思われるかもしれません。
しかし、土日祝日の休みはしっかりとありました。金曜日は19時までしか残業できない仕組みもありました。
休みがある分、平日の密度がかなり濃かったです。
- 出社時間
- 朝6時30分頃には会社
- 退社時間
- 帰りは23時頃になる日が多かった
- 休日
- 土日祝日は休み
- 金曜日
- 19時までしか残業できない仕組み
2年目の仕事量
新人時代の仕事量を100とすると、2年目は180くらいになった感覚でした。
終わらないから、朝早く来る。
終わらないから、夜遅くまで残る。
そんな毎日でした。
2年目になると、お客さんを引き継ぎます。
お客さんから出てくる意見は、不平不満でした。
商品やサービスへの不満だけではありません。
歴代の担当者に対する不満も多くありました。
私が担当になった時点で、すでにお客さんの中に色々な思いが積み重なっていたのだと思います。
聞く営業
私は、ひたすらお客さんの話を聞きました。
営業なので、本来は提案をして注文を取らなければいけません。
最初の私は、提案よりも聞くことを優先しました。
何に困っているのか。
何が不満なのか。
どんな経緯があったのか。
まずはそこを知らないと、何も始まらないと思っていました。
注文を取る前に、お客さんが何に困っているのかを知りたいと思っていました。
上司からは
「そのやり方では数字にならない」
「会社の業績にならない」
「儲けにならない」
と言われ続けました。
営業なので数字は必要です。
私の営業成績は、ほぼ最下位でした。
かなりお荷物社員だったと思います。
迷い
ここでかなり悩みました。
話を聞くのをやめて、ごり押しの営業をするべきなのか。
数字を取るために、強く提案するべきなのか。
お客さんの不満を増やすことにならないのか。
何度も考えました。
お客さんは、すでに不満を抱えていました。
そこに私が強引な営業をしたら、また同じことの繰り返しになる気がしました。
私は、聞くことを続けることにしました。
お客さんごとの記憶
お客さん一人一人に対して、聞くことを徹底しました。
自然と、お客さんごとのエピソードが頭に入っていきました。
以前話してくれたこと。
困っていたこと。
担当者に対して不満を持っていた理由。
仕事の話だけではない、ちょっとした雑談。
会ったとき、その話をこちらから出すことがありました。
「よく覚えていたわね」と言われました。
そこから会話が弾むことも増えていきました。
お客さんと過ごす時間が増えるほど、少しずつ関係が変わっていきました。
信頼と注文
すぐに注文につながったわけではありません。
最初は、ただ話を聞くだけの日も多かったです。
時間をかけるうちに、お客さんの反応が少しずつ変わっていきました。
こちらの話も聞いてもらえるようになりました。
相談されることも増えました。
やがて注文につながりました。
ほぼ最下位だった営業成績は、日に日に上がっていきました。
ある時、文句を言っていた上司の成績を抜きました。
正直、かなり嬉しかったです。
自分のやり方が、少し報われた気がしました。
転職の決意
上司の成績を抜いたとき、私は満足してしまいました。
目標を達成したような感覚がありました。
このまま終わりのない営業を続けることに、気持ちが向かなくなりました。
長時間労働もきつかったです。
朝早くから夜遅くまで働く生活を、この先も続けられるとは思えませんでした。
営業の仕事で学んだことは多くあります。
お客さんの話を聞くこと。
相手の不満を受け止めること。
信頼関係が数字につながること。
自分のやり方を続ける難しさ。
その経験は、今でも自分の中に残っています。
私は転職を決意しました。
会社を辞めることにしました。